インテリジェンス()は、
知能・
知性や重要な事項に属する
知識・
情報である。日本語では直訳の場合に於いて単に知能とのみ訳されるが、
外来語(カタカナ語)ないし
和製英語として同語が用いられている場合は、知能的な働き全般や、その
精神的な働きによって現された現象や結果の程度を評する場合に用いられ、また
人工知能のような「賢い機械」の機能を表す場合にも使われる。
インテリジェンスは既に述べたとおり、知能やそれの働き、あるいは知能が働く上で利用する情報群などを内包した概念であるが、物を考える能力があるからといって、或いは情報が集積されているからといって、それがインテリジェンスの概念に相当する訳ではなく、その双方が揃って正しく機能することがインテリジェンスであると解される。
知性は感覚器官で知覚された情報を、内部情報や様々な
経験といったものと照らし合わせて、客観的(→
主体)に的確な判断を下すことである。これは
生物学などの視点から見れば程度の差こそあれ
昆虫や
微生物といった極小な生物でも普遍的に行っていることであるが、より高次の
哲学など精神性や抽象的概念を論じる分野に於いては、昆虫や微生物が外界を知覚してそれに即した行動を行ったからといって、これが知性の働きによるものだとは余り認識されない。
一方で今日我々
人間が利用している
コンピュータを含む様々な
機械や装置は、その機能を詳しく知る者にとって、昆虫や微生物の
脳機能程度の複雑さしかなく、しかも自然界に存在する脳神経回路と比較した場合には、極めて限定された機能しか持たない上に、その大きさは
イカの脳をコンピュータとしてみた場合に驚くほどコンパクトで高速演算機能を備えているなど、人間の道具としてのコンピュータの計算速度はまだまだ原始的な動物の脳ほどにも賢くはない。しかしこれら人間の道具として作られたコンピュータは利用者が操作しやすい
マンマシンインタフェースを備え、また人間が理解できる形で情報を出力する機能をもち、人間が求める機能に特化して設計されているため“インテリジェンスである”と認識される。