方言連続体についての論議の際、しばしばロマンス系諸語の近似性について言及される。これは近代言語学の父・
フェルディナン・ド・ソシュールが
一般言語学講義の中で
フランス語と
イタリア語は一つの方言連続体であり、「明確な境界線を引くことは難しい」と記している事からも伺える。ロマンス諸語は個々の言語である前に
ラテン語の
方言であり、その差異は
日本語の方言程度にしか存在していないが、政治的理由から明確に異なる存在とされている。故に少ない違いでも独立言語と称する余地があり、方言を尊重する流れにある近年の欧州では多くの地方言語がその存在感を深めつつある。