日本に
仏教が伝来したのは、
6世紀中期の
欽明天皇のときとされているが、本格的に寺院が建立され、仏教が興隆し始めたのは、6世紀末〜
7世紀前期の
推古天皇の頃であった。仏教寺院の運営には当然経費を要するため、寺院の収入源として寺田が設定されることとなった。
7世紀後半に
律令制が整備され、田地は
口分田などの
班田収授の体系に組み込まれていったが、寺田(および神社の運営にあてる
神田)のみは、班田の対象外とされた。これは、寺田および神田が、寺院や神社の所有物ではなく、神仏に帰属するものと認識されていたことによる。そのため、神仏に帰属する寺田・神田の売買は禁止されていた。