経験曲線の前身となった概念として
学習曲線がある。これは課題を反復してこなした回数が増えるほど、一回ごとに要する労働時間は減少することを表す。この概念は1936年、航空機の生産機数が倍になると、機数あたりの作業時間は10-15%減少するという経験則として発見された
[Wright, T.P., Factors Affecting the Cost of Airplanes, Journal of Aeronautical Sciences, 3(4) (1936): 122-128.]。この経験則は即ち、生産された品物の数の増加に伴い、生産コストが予測可能なペースで減少することを意味した
[ ]。
経験曲線は
学習曲線より広い概念であり、その対象は単に労働時間に留まらない。経験曲線効果は、ある業務がより頻繁に実行されるようになると、そのコストが減少することを表す。これはどのような商品やサービスにも適用できる。累計での生産回数が倍になるごとに、生産回数あたりの総費用(生産、管理、マーケティング、販売を含む)は一定かつ予測可能な速度で減少する。こうした効果は1960年代の後半、Boston Consulting Group (BCG)社のB.Hendersonによって提唱された
。1970年代にBCG社によって行われた調査により、この効果は様々な産業において確認された。